№155<質問>
男も料理する人が増えていますが、売れる男向け料理本の特徴は?
<アドバイス>
男性のこだわりは”理由”で
「なぜその作業をするのか?」
食材にフォーカス
女性のこだわりは”結果”で
「それをやるとどうなるか?」
人にフォーカス
料理本の説明でも、上記のこだわりで、男×女差がはっきり出ます。
例えば、ハンバーグの作り方でも
樋口さんの『新しい料理の教科書』3)では、
「肉を練ったところで、副材料を加えます。副材料のまわりではタンパク質の強い結合が起きないので、ふんわりとした仕上がりになります。定番の副材料は肉との相性がいい玉ねぎ。玉ねぎを炒めるメリットは以下の二つ・・」
と、作業の理由とうんちくと、玉ねぎをわざわざ”副材料”と、味気なく難しい言葉で書かれています。
栗原さんの『ごちそうさまが、ききたくて』では、
「ハンバーグの玉ねぎは、炒めたり、炒めなかったり、人それぞれですが、わたしは炒めず、しかも粗く刻んで、たっぷり入れます。娘はこのハンバーグが一番と言ってくれます。」
と、うんちくより、家族(人)が喜んでくれることをやわらかく書かれています。
ちなみに本のネーミングにも男×女での好みがはっきり出ます。
男性が好むネーミングは、自分のためのうんちくがわかるもの
・男の料理教科書
・徹底研究 料理本
・最強のずぼら飯
女性が好むネーミングは、人が喜んでもらえるもの
・料理 LOVE❤
・おいしい!が聞きたくて
・〇〇に作ってあげたい
料理本に限らず、カタログ、チラシの記載の仕方や商品やサービス名において、男×女特性を理解していると、受け入れられ方(売上)が違ってきますので、非常に重要です。
こういったプライベートだけではなく、仕事上でも男×女の特性を理解した、女性管理職育成や女性活躍推進のための”仕組み作り”が必要です。 “男×女活用®で、経営革新”を提供する お手伝い(コンサル)しますので、お声掛けください。
【参考、引用】
1)有賀 薫,男の料理と女の料理は、同じようで違うようで、実際はどうなんだろうか,2019年4月3日
2)栗原はるみ,ごちそうさまが、ききたくて,文化出版局,1992/11/1
3)樋口直哉 ,定番の“当たり前”を見直す 新しい料理の教科書, マガジンハウス,2019/1/17
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