質問
会社経営の夫が突然死去しました。
妻の私に、息子がまだ若いので、つなぎとして経営者になってくれと、社内や金融機関から言われて、就任しました。
夫が起業してからずっと経理、総務を見ていたのですが、銀行とのやり取り、外の付き合いや交渉などは、すべて夫がやってくれていたので、とても不安です。
アドバイス
夫を急逝されただけでもショックがあまりある上に、妻である貴女の突然の社長就任不安なのは、とてもわかります。
これまでは、社内の従業員や親戚、銀行からの紹介などの”男性”がつなぎの社長をされる場合がほとんどでしたが、さっこんは、妻、娘がつなぎだけではなく、本格的に跡を継ぐことも増えてきました。
周囲に同じ女性の経営者がいれば、相談相手やロールモデル(見本)になってくれますが、まだまだ、少ないのが現状です。
商工会議所など経営団体に女性部がありますが、一般的に、経営者の妻(補佐役)や一人企業(美容院、飲食)が多く、雇用形態を持つ経営者が少ないと言えます。
エヌエヌ生命保険の全国中小企業経営者の「配偶者」の意識調査でも、社長(夫)の借入状況がわからないが27.8%も存在し、社長(夫)と事故や病気などで経営の継続が難しくなった場合のことについて、「話し合ったことがある」は3割しかいらっしゃいませんでした。
それ以上に、妻として補佐役にいるのと、経営者として、会社を背負って行くのは、まったく立場と責務が違います。周囲も、厳しく、経営者として対応してきます。
ジェンダー(男女の特性)や宴席を含めてビジネスマナーを知らない女性(妻)は、とても苦労されているので見かけます。
エヌエヌ生命保険の”女性のための事業承継ステーション”などもありますので、学びや同じ立場の仲間づくりに活用されてはいかがでしょうか。
必要なことは、こういった女性の事業承継には、ジェンダー(男女の特性)や宴席を含めてビジネスマナーを理論&実践にて、ご指導(コンサル)させていただきますので、お声掛けください。
引用
1)エヌエヌ生命保険,全国中小企業経営者の「配偶者」の意識調査
~ 約半数の配偶者が、経営の継続について話し合いたいと思いつつ話し合えていない ~,2020.10.26,https://www.nnlife.co.jp/pedia/research/20201026
2)女性のための事業承継ステーション