№165<質問>

男性管理職が、介護のため離職してしまい、さらに増えそうで危機感を持っています。
介護は女性と思っていたのですが、時代がそうはいかなくなっているようで、企業として経験も積み、管理職としてがんばっている優秀な人材をなくすのは、大きな痛手です。

<アドバイス>

企業において、出産・育児支援と並んで「#重要な経営課題」として認識しているのが、介護ですが、特に『#男性の介護』です。
介護といえばもっぱら女性の問題でしたが、さっこんは、核家族化や非婚率の増加から、夫婦それぞれが自分の親だけを介護する時代にも突入し、
妻を介護する夫
親を介護する息子
といった男性の介護者が目立ち始めています。

改正育児・介護休業法が制定されていますが、どうしても、女性を念頭においたこれまでの支援制度といえます。
そのため、経験豊富なベテラン社員や管理職、場合によっては経営者でさえ、介護のために離職をせざるを得ないケースが出てきていて、経営に与える影響が大きいという危機感を強めているのが現状です。

介護は、親と自身の住んでいる場所が離れているのがほとんどで、また、遠距離も多いため、さらに問題が増えています。

女性ももちろん介護は大変です。しかし、育児経験も少なく(人の身体の世話)、家事に慣れていない男性が、おこなうのはかなり困難だと言えます。

介護は未婚・既婚関係なく起こるため、出産や育児よりさらに多くの社員が対象となる可能性があります。
2025年以降、団塊の世代がすべて後期高齢者になるため、経験豊富な社員や管理職のかなりの人数が休む可能性が示唆されています。

国の政策に期待しないといけないですが、介護問題は中小企業にとってはとても大きな課題です。

こういったプライベートだけではなく、仕事上でも男×女の特性を理解した、女性管理職育成や女性活躍推進のための”仕組み作り”が必要です。 “男×女活用®で、経営革新”を提供する お手伝い(コンサル)しますので、お声掛けください。

【参考、引用】
1)池田心豪,労働政策研究・研修機構(JILPT)主任研究員,#男性の仕事と介護の両立
2)筒井淳也,立命館大学教授,Womanプレジデント,2025年、男性の「介護休暇ラッシュ」が始まったとき、一体何が起こるのか

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