№71<質問>
結婚で姓が戸籍上の変わりますが、
これまでの名前で仕事をしてきて、名前を変えるかどうか迷っています。
せっかく今までの名前で皆さんに覚えてもらえていましたし、SNS検索にも影響が出るので、今までの名前を仕事上は使用しようと思っています。
何か不都合なことがありますでしょうか?
<アドバイス>
夫婦別姓の議論は・・
長年求められてきていますが、従来の家族制度を壊すものとして、
反対が根強く、戸籍制度にも関わるので、
遅々として進んでいないのが現状です。
しかし、これだけ女性の社会進出が増えれば、名前はイコール個人のブランドでもあり、婚姻により姓を変えるのには、名前というブランドを位置から作り直すことになり、仕事をしている人にはリスクが伴います。
なので、通称として婚姻前の従来の姓を名乗ることを承認する企業も多く存在します。
離婚に関しては、相手方の姓に変えた場合は、離婚後は2つの姓を選択することができます。
なので、そのままの姓を選択すれば、
離婚を知られずに済み、名刺、ネームホルダーはもちろん、公的な身分証明書となる運転免許証やパスポートなど、煩雑な手続きをしなくてすみます。
が、相手の姓への離別の気持ちがあれば、やはり、姓を元に変える必要があります。
夫婦別姓が認められないと、
通称は、使用できても、
銀行口座、資格証明書、卒業証書、公的な身分証明書となる運転免許証やパスポート、クレジットカードなど、都度、証明手続きが必要になり、
煩わしい作業が頻発します。
今、国会では多様な女性活躍推進と多様な家族のあり方を守るために、
”別姓”だと家族の一体感が損なわれるとアレルギーを持つ人に考慮して、
”姓継承制度”というネーミングで議論がされているようです。
近い将来、何らかの方針が期待されます。
企業内でも、女性活躍推進を進めるのであれば、こういった事柄にも、事前知識を知らせてあげて、十分な理解の基、どの姓でいくのか相談に乗ってあげる必要があります。
資料出所 : 女性議員飛躍の会. 2020. 女性議員が永田町の壁を砕く!. 成甲書房.