№84<質問>

女性同士でも「生理の知識不足」でトラブルやストレスが・・・

<アドバイス>

約74%の女性が、生理前や生理中に身体や心の不調(生理随伴症状)を抱えているという調査結果があります。2)
その結果、

突発的に休んでしまう

仕事のスピードが普段より格段に落ちる時期がある

通常ではおこさないケアレスミスが発生する 等

が、生じる可能性があります。

しかしながら、病院を受診する人は少数派で、実際は、「なんとかしないと」という悩みを抱えているにも関わず、受診もしていない女性が多いと、東洋経済でも掲載記事になっています。1)

意外にも、同性の女性上司の理解がない場合もあります。

それは、生理の体調変化は千差万別、多種多様なのを知らず、ひとくくりに「生理くらいで仕事に影響を出すなんて、甘えている!」と、女性部下に同性ゆえに厳しくなってしまう女性上司もいます。

これは、出産、育児、更年期においても、”同性の女性理解が一番ない”と、同じことが言われています。

心理状態においても、神経のバランスを整える働きのセロトニンの影響もあります。

男性の方がセロトニンの合成能力が高いことがわかっています。が、

女性は生理のときに一時的にセロトニンを作りにくくなり、無気力になったり、イライラや不安が募りやすくなります。前向きな気持を維持するために、男性以上に休憩の取り方や食生活に気をつける必要があると、脳科学者の中野信子氏も言われています。3)

【参考、引用】
1)旦木 瑞穂 ,産業医が見た生理前の不調が職場に及ぼす影響,生理が軽い女性上司が同性部下に厳しいことも,,東洋経済,2020年9月
2)バイエル薬品,生理前カラダの調子やココロの状態が揺らぐ方へ
3)President,中野信子,2021年1.29号

【今回の関連質問箱№】
№174、139、134、84、74